マイクラサーバーをDockerで建ててみたいと思ったことはありませんか?
僕も最初はその魅力に惹かれましたが、コンテナ特有の考えが難しそうで避けていました。
しかし、Dockerを使えば簡単にマイクラサーバーを立ち上げることができます。
この記事では、Ubuntu環境でDockerを使ってマイクラサーバーを建てる方法を詳しく解説します。
事前準備から実際のサーバー起動、便利な豆知識まで、ステップバイステップで進めていきます。
あなたもぜひ、この手順を試してみて、自分だけのマイクラサーバーを楽しんでください!
今回の記事は、Java Editionの方を対象にしています。
Bedrock Edition(統合版)の方は対象外です。
マインクラフトのマルチプレイを楽しむなら、レンタルサーバーがおすすめです。
安定性が高く、初心者でも比較的手軽に始められるのが魅力ですね。
ただし、サーバーの選び方には少しコツがあります。
以下の記事で詳しく解説していますので、サーバー選びの参考にしてみてください。
開発環境
この記事では、以下の環境を使用しています。
- Ubuntu 22.04.4 LTS
- Docker 26.1.1
- Docker Compose 2.27.0
- PaperMC 1.20.4
Dockerをインストールしていない方は、以下の記事を参考にインストールしましょう!
ちなみに「PaperMC」は、マイクラサーバーを構築するための非公式ソフトウェアです。
なぜ非公式ソフトウェアを使うの?
大きな理由は、「PaperMC」はとても動作が軽量なので、リソースの節約になります。
また、「PaperMC」は「Spigot(プラグインサーバーを構築するソフト)」をベースに開発しているので、ほとんどのSpigotのプラグインを利用できます!
【原文】
Paper is a Minecraft game server based on Spigot, designed to greatly improve performance and offer more advanced features and API.
【DeepLによる日本語訳】
Paper は Spigot ベースの Minecraft ゲームサーバーで、パフォーマンスを大幅に改善し、より高度な機能と API を提供するように設計されています。
https://papermc.io/
【結論】「compose.yml」を用意して起動する
そして、マイクラサーバーの構築方法はすごく簡単です!
手順はたったの2つで、設定ファイルの「compose.yml」を作成し、Docker Composeで起動するだけです。
「Minecraft 1.20.4」の「PaperMC」を立ち上げる「compose.yml」はこちらです!
services:
mc:
image: itzg/minecraft-server
container_name: mc
environment:
EULA: "TRUE"
VERSION: "1.20.4"
TYPE: PAPER
volumes:
- ./mc-data:/data
ports:
- "25565:25565"
また、Docker Composeの起動コマンドはこちらです!
docker compose up -d
この2ステップで、Dockerを使用したマイクラサーバーが立ち上がります!
広告【解説】Dockerを使用したマイクラサーバーの建て方
ここからは、初めてでもスムーズに進められるよう、詳しい手順を解説していきます。
マイクラサーバーをDockerで構築する手順は以下の2つです!
- 「compose.yml」の作成
- マイクラサーバーの起動
それぞれ解説していきます!
「compose.yml」の作成
まず、以下のような「compose.yml」を作成してください。
「compose.yml」はDocker Composeの設定ファイルです。
services:
mc:
image: itzg/minecraft-server
container_name: mc
environment:
EULA: "TRUE"
VERSION: "1.20.4"
TYPE: PAPER
volumes:
- ./mc-data:/data
ports:
- "25565:25565"
このファイルの「environment」を触ることで、マイクラサーバーの「バージョンの指定・ワールド名の指定」などができます。
今回は「Minecraft 1.20.4」の「PaperMC」を指定し、他はデフォルト設定ですね。
また、このファイルを使用すると、マイクラサーバーのデータは「./mc-data」フォルダに保存されるよう設定しています。
また、コンテナの名前は「mc」にしました。
ポート番号(ports)をなぜ2つ書いたの?
ポート番号が2つある理由は、ホストマシンのポートとコンテナ側のポートを連携させているんです。
要するに、マイクラサーバー(コンテナ側)のポート25565を、外部公開用(ホストマシン)のポート25565に繋げている感じですね!
外部ホストの公開にはルーターによるポート開放が必要です。
マイクラサーバーの起動
次に、以下のコマンドでマイクラサーバーを起動します。
「compose.yml」があるディレクトリで実行してください。
docker compose up -d
これでマイクラサーバーが立ち上がります。
お疲れ様でした!
めっちゃ簡単に構築できるでしょ!Javaのインストールとか不要!
Dockerを使用したマイクラサーバーの操作方法
次に、Dockerを使用したマイクラサーバーの操作方法について軽く解説します。
- マイクラサーバーを停止する
- マイクラサーバーでコマンドを打つ
それぞれ解説していきます。
マイクラサーバーを停止する
コンテナを削除すれば自動でサーバーが停止します。
「compose.yml」があるディレクトリで、以下のコマンドを使用してください。
docker compose down
少し待つとマイクラサーバーが停止され、コンテナが削除されます。
データはどうなるの?
「volumes」で指定した場所に保存されます。
今回は「./mc-data」なので、「compose.yml」があるディレクトリにある「mc-data」フォルダにデータが保存されています。
「volumes」がないと、コンテナ削除時にデータが消えてしまうので注意してくださいね。
マイクラサーバーでコマンドを打つ
Dockerを使用したマイクラサーバーでは、直接コマンドを打つことができません。
そのため「rcon-cli」を使用して操作します。
以下のコマンドで「rcon-cli」を実行できます。
docker exec -i <コンテナ名> rcon-cli
これでマイクラサーバーを操作できます。
この記事の通りにやれば、コンテナ名は「mc」だよ!
【FAQ】マイクラサーバーをDockerで構築することに関する質問
- マイクラサーバーの設定ファイルはどこにありますか?
サーバーの設定ファイルは、データフォルダである「./mc-data」フォルダ内に保存されます。
このフォルダには、サーバーのすべてのデータと設定ファイルが含まれています。
- マイクラサーバーのバージョンを変更するにはどうすればいいですか?
「compose.yml」ファイルの「VERSION」変数を変更することで、サーバーのバージョンを変更できます。
例えば、「VERSION: ‘1.20.1’」と設定すれば、そのバージョンのサーバーが起動します。
【まとめ】Dockerで簡単にマイクラサーバーを建てる方法
ここまで読んでいただきありがとうございます!
この記事では、Dockerを使ってマイクラサーバーを構築する方法について詳しく解説しました。
手順としては「compose.yml」を用意して起動するだけですが、最初は少し戸惑うかもしれません。
でも、Dockerに慣れればとても簡単にマイクラサーバーを立ち上げることができます。
この記事を参考に、ぜひDockerでのマイクラサーバー構築に挑戦してみてください。
マイクラサーバー構築!頑張ってね!